簡単!KAWAIミニピアノの鍵盤が戻らないときの修理方法(データサイエンティストの育児体験記#12)

子育て

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今回はデータサイエンティストの子育て体験記として、KAWAIミニピアノの鍵が戻らなくなったときの修理方法を紹介します!我が家では4ヶ月ほど使ったKAWAIミニピアノの鍵が戻らなくなってしまったので、自分で修理しました。今回は部品の破損がなかったため、すぐ修理することができました。KAWAIミニピアノは作りがシンプルなため、自分で簡単に修理することができます!

この記事を読めば、KAWAIミニピアノの鍵が戻らなくなったときの修理方法を知ることができます!KAWAIミニピアノの内部構造もご紹介します!ぜひお付き合いください。

Kaiko
Kaiko

この記事はこんな人におすすめ

  • KAWAIミニピアノの鍵が戻らなくなった方
  • KAWAIミニピアノの修理を考えている方
  • KAWAIミニピアノに興味がある方



Abstract | 鍵が戻らないときは鍵とハンマーの接続を確認

KAWAIミニピアノの鍵が戻らない(上がらない)不具合が起きた場合には自分で修理できる可能性があります。我が家のGP44を含む2015年以降発売の新鍵盤のタイプでは、鍵とハンマーが別部品となっています。鍵とハンマーはプラスティックの部品同士が嵌まる形で接続されていますが、力がかかると接続が外れることがあるようです。接続が外れると、鍵が戻らなくなります。この不具合であれば、自分でミニピアノを分解して修理することができます。ミニピアノを分解して、不具合が起きた鍵とハンマーを取り出し、手で「パチっ」と嵌め直したら、組み立てて完了です!KAWAIミニピアノの分解・組み立ては簡単にでき、メーカーも鍵の不具合の際には利用者による修理を推奨しています。30分程度で分解・修理・組み立てまでできてしまいます。同様の不具合に見舞われた方は本記事を参考に修理を試してみてください!



Background | KAWAIミニピアノの鍵が戻らなくなった

我が家では、娘の1歳の誕生日にKAWAIミニピアノ GP44をプレゼントしました。弾き心地も音も好きで、娘も親も毎日楽しくポロンポロンと弾いていました。ところが、購入して4ヶ月ほど経ったある日、気づくと真ん中のドの鍵が下がったまま戻らなくなってしまいました。

鍵を引き上げて下ろすと音は鳴るので、鍵が折れた等の致命的な破損ではないと思われました。そこで、自分で修理を試みることにしました。ちなみにKAWAIのサイト(外部サイト)によると、鍵が折れた際も部品を取り寄せて自分で修理することが推奨されています。実際、構造がシンプルなので自分で修理することも難しくありません。



背景 | 44鍵の本格ミニピアノ: KAWAIミニピアノ GP44

KAWAIミニピアノ GP44はアコースティックピアノ(88鍵)のちょうど半分の鍵数のトイピアノです。鍵盤はF3からC7まで3オクターブ半ほど確保されています。音程の正確さもある程度担保されています。アルミの鉄琴をピアノのハンマーで鳴らす綺麗な音色で、子供用の玩具ながら大人も演奏を楽しむことができます。グランドピアノ型なので少し場所を取りますが、インテリアとしても可愛らしいです(図1)。

図1. KAWAIミニピアノ GP44



KAWAIミニピアノ GP44はカワイ直営店・公式オンラインショップ限定

グランドピアノ型44鍵のKAWAIミニピアノ GP44はカワイ直営店またはカワイ公式オンラインショップ限定製品です。

32鍵はAmazonでも購入可能

32鍵のグランドピアノ1141はAmazonで購入することもできます。お求めは下記リンクからどうぞ!(Amazonアソシエイツとして適格販売による収益を得ています)
44鍵のGP44はこちらの32鍵グランドピアノに下1オクターブ分の鍵が追加されたものです。

Amazon.co.jp: 河合楽器製作所 KAWAI グランドピアノ ブラック 1141 本体サイズ:425×450×205 mm(脚付き・蓋閉じ状態) : 楽器・音響機器
Amazon.co.jp: 河合楽器製作所 KAWAI グランドピアノ ブラック 1141 本体サイズ:425×450×205 mm(脚付き・蓋閉じ状態) : 楽器・音響機器



問題 | ある日気づいたら戻らなくなったドの鍵

さて、KAWAIミニピアノ GP44を子も親も毎日弾いていたところ、4ヶ月ほど経ったある日、真ん中のドの鍵が下がったまま上がらなくなってしまいました(図2)。気づいたら鍵盤が戻らなくなっていたので、きっかけはわかりません。子どもが弾いているときにこうなってしまったのかもしれません。

図2. 症状のイメージ(実際には指を離した状態で鍵が下がったままになった)



症状 | 鍵を引き上げて下ろすと音は鳴る

症状としては、鍵が下がったまま上がってこないだけでした。鍵を引き上げることはでき、鍵を引き上げて下ろすと音は鳴りました。



方針 | 自分で修理を試みる

KAWAIウェブサイトのFAQのページ(こちらの外部サイト)には、鍵が下がったままになったときの対処方法が記載されています。このページによれば、鍵が下がったままになるのは鍵が折れている可能性があるようです。この場合、新しい鍵を取り寄せて、利用者自身で分解修理することが推奨されています。鍵の交換程度の修理であれば、自分で修理して失敗するリスクが輸送で破損するリスクより低いからのようです。

ミニピアノの分解修理の方法は、KAWAIウェブサイトのFAQのページ(こちらの外部サイト)に記載されています。GP44は32鍵の1141などと同様、2015年以降発売の新タイプです。こちらの外部サイトの「新鍵盤の外し方・取り付け方」を参照します。

今回、我が家のミニピアノの症状としては、鍵が下がったままになっているので鍵が折れている可能性がありました。ただ、音自体は鳴るので、ハンマーが壊れているわけではなく鍵が折れているほどではないのではないかと思いました。そこで、まずはミニピアノを分解してみて、鍵がどうなっているか確かめることにしました。詳細は「Analysis | 鍵が戻らなくなった原因」の章で記載しますが、結論、鍵が折れていたわけではなく、鍵とハンマーとの接続部分が外れていただけでしたので、自分で簡単に修理することができました



Data | KAWAIミニピアノ GP44の構造

KAWAIミニピアノは鍵に接続されたハンマーで、ピアノ内部に設置されたアルミニウム製の鉄琴を叩き上げるシンプルな構造をしています。鍵とハンマーは別の部品となっており、部品同士がパチンと嵌まるように接続されています。この接続部分に弾性があります。鍵を弾くとハンマーが持ち上がって鉄琴を叩きます。このときに鍵とハンマー接続部に弾性があるため、ハンマーが鉄琴を叩いてすぐに離れることで音が伸びるようになっています(図3)。

図3. KAWAIミニピアノの断面



Method | KAWAIミニピアノ GP44の分解方法

鍵が戻らなくなった原因の特定のため、まずはKAWAIミニピアノ GP44を分解することにしました。原因特定後、すぐに直せるなら直して、部品交換が必要そうなら部品を取り寄せるという方針でした。幸い今回はすぐに直すことができました。

KAWAIミニピアノ GP44の分解手順

KAWAIミニピアノGP44のおおまかな分解手順は図4のとおりで、

  1. 屋根を完全に開く
  2. 内側の天板を外す
  3. 鉄琴を外す
  4. 鍵押え板を外す

という順番で部品を外していきます。

図4. ミニピアノの分解手順



KAWAIミニピアノ GP44の分解に必要な道具

KAWAIミニピアノ GP44の分解に必要な道具はプラスドライバーだけです。できれば先端の細いものと太いものの2種類用意したほうが作業しやすいです。屋根のゴム紐のネジ、天板のネジ、鉄琴のネジは狭めのプラスネジですが、鍵押え板のネジは広めのプラスネジになっています。屋根のゴム紐のネジ、天板のネジ、鉄琴のネジを抜くのに細めのプラスドライバー、鍵押え板のネジを外すのに太めのプラスドライバーを用意すると作業しやすいです。また、鍵押え板のネジは少し硬く、細いプラスドライバーを使うとネジ穴を潰すリスクがあります。太めのプラスドライバーを用意できないときは気をつけて作業しましょう。



分解手順1: 屋根を完全に開く

分解方法を順を追って説明します。まずは屋根を完全に開きます。ミニピアノの屋根はゴム紐で開く角度が制限されています。ゴム紐を止めているネジを外します(図5)。このネジを外すと屋根を完全に開くことができ、ミニピアノの内部にアクセスできるようになります。

図5. ゴム紐を外して屋根を完全に開く



分解手順2: 内側の天板を外す

屋根を完全に開いたら内側の天板を外します。縁のネジ7本を外すと天板を外すことができます(図6)。なお、天板の5つの窓は穴が空いているだけです。金属のメッシュは内部の鉄琴の側に留まっています。

図6. 内側の天板を外す



分解手順3: 鉄琴を外す

鉄琴を外します。ネジを3本外すと上に引き抜くことができます(図7)。なお、鉄琴のネジだけ他のネジよりも長いです。分解したミニピアノをもとに戻すときに、正しいネジを使うように注意しましょう。

図7. 鉄琴を外す



分解手順4: 鍵押え板を外す

最後に鍵押え板を外します。鍵押え板はKAWAIのロゴが入っている黒い板で、鍵盤が抜けないように抑えている部品です。鍵押え板を外すには

  1. 両端の斜めに刺さっているネジを少し緩める
  2. 鍵押え板を上に引き抜く

という順番で作業します(図8)。

ここで、両端のネジを完全に抜く必要はありません。両端のネジは鍵押え板を斜め上から押さえているだけです。鍵押え板が引き抜ける程度にネジを緩めれば十分です。

鍵押え板のネジを緩めるときはネジ溝を潰さないように注意しましょう。鍵押え板のネジは、他のネジよりも溝が広めに切ってあります。他のネジの間隔で力を入れてしまうと、ドライバーが空回りして溝を潰してしまう可能性があります。1サイズか2サイズほど先端の広いドライバーを使うか、慎重に力を入れましょう。

図8. 鍵押え板を外す



分解完了

これで分解完了です。これで鍵1本1本を取り外せるようになります(図9)。

図9. 分解完了



Analysis | 鍵が戻らなくなった原因

ミニピアノを分解して鍵盤とハンマーをぱっと見たところ、鍵が折れるなど部品が破損している様子は幸いにもありませんでした。戻らなくなった鍵を取り出して原因を特定します。

原因の特定: 鍵とハンマーの接続部が外れた

戻らなくなったドの鍵を取り外すと、すぐに原因がわかりました。鍵とハンマーの接続が外れていました(図10)。鍵とハンマーの接続部はプラスチックの部品同士がパチっと嵌まる形で接続されています(図10右上)。部品の損傷は一切なく、鍵とハンマーの接続部が外れていたことが原因でした。

図10. 鍵が戻らなくなった原因のイメージ図



修理: 鍵とハンマーの接続部分をパチっと嵌めるだけ

今回は部品の破損がなかったため、修理は簡単でした。鍵とハンマーの接続部分をパチっと嵌めるだけです。プラスチックの部品同士を押し込むだけなので、詳しく説明するほどのこともありません。これで問題は解決しました。



Result | 修理完了

鍵とハンマーの接続部分を直すことができたので、分解の逆の手順でミニピアノを組み立てれば完了です。結果、ドの鍵は正常に動作するようになり、全く問題なく演奏できるようになりました(図11)。

図11. 修理完了。真ん中のドの鍵は元通りになった



ミニピアノ組み立ての際の注意点: 鉄琴の位置決め

ミニピアノの組み立ては分解の手順の逆を踏むだけです。特に難しいことはありませんが、唯一注意したほうが良いかもしれないのが、鉄琴の固定位置の位置決めです。鉄琴はミニピアノの縁に対して若干余裕を持ったサイズになっているので、位置の微調整が必要です。もとのネジ穴の位置が見えれば、その位置にネジを差し込めるように調整すればよいです。ネジ穴が見えない場合には、鍵盤の位置と鉄琴の位置が合うように調整します。左端のファの鍵と左端の鉄琴の位置、右端のドの鍵と右端の鉄琴の位置が合うように左右の位置を調整しましょう(図12)。

図12. 鉄琴の位置決めが唯一の注意点



Discussion | 考察

なぜ今回のような鍵が戻らなくなる不具合が発生する原因となった、鍵とハンマーの接続部の外れが起きたのかを考察します。また、関連して今後起きるかもしれない同様の不具合についても考えておきます。

不具合の原因: KAWAIミニピアノ新鍵盤のシリーズ(2015年以降)の鍵とハンマー

今回の鍵が戻らなくなった原因には、KAWAIミニピアノの新鍵盤のハンマー機構が関係していると考えられます。2015年以前発売の旧鍵盤では、鍵とハンマーが一体部品となっていたようです。一方で、2015年以降発売の新鍵盤のシリーズでは、鍵とハンマーは別部品となっています。

鍵とハンマーが別部品となった恩恵1: 音質の向上

別部品となったことで、打鍵後にハンマーの鉄琴からの離れが良くなり、響きが良くなっていると思われます。KAWAIミニピアノGP44のサイトページの「アクション機構の改良でよりクリアな音に」の部分がこれに当たると思われます。

鍵とハンマーが別部品となった恩恵2: 鍵が折れにくくなった

鍵とハンマーが別部品となったことで、鍵が折れにくくなったと考えられます。旧鍵盤のモデルでは、鍵とハンマーが一体だったため、鍵が折れて戻らなくなっていたようです(FAQ: 鍵盤が下がったまま・折れた・割れた)。特に、鍵を上に持ち上げるように力をかけると、鍵押え板が支店となって、テコの原理で簡単に折れてしまっていたようです。

新鍵盤では、鍵とハンマーが別部品となったことで、鍵が折れるリスクが減っていると考えられます。鍵に大きな力がかかったときに、鍵とハンマーの接続部が外れることで鍵が折れないようになっていると考えられます。ただし、折れにくくなった代わりに部品が外れるようになったということだと考えられます。これは不具合というよりも、鍵が折れないようにする対策のための仕様と言えるかもしれません。今回の不具合ももしかしたら娘が鍵を持ち上げてしまって、鍵が折れる前に接続が外れてくれたのかもしれません。



今後発生するかもしれない不具合: 接続部が破損するかも?

今回は、鍵とハンマーの接続部分が外れる事象がおきました。鍵とハンマーの接続部分が力を逃がす役割を担っていると考えられます。この鍵とハンマーの接続部分は、おそらく打鍵のたびに衝撃が加わる部分だと思われます。使い続けていると、鍵とハンマーの接続部分が疲労して破損するというかもしれません。その場合にも、鍵が戻らなくなる不具合として現れるでしょう。



Conclustion | まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます!
KAWAIミニピアノ GP44の鍵が戻らない不具合を修理する方法をご紹介しました。

KAWAIミニピアノの鍵が戻らない不具合は鍵とハンマーの接続が外れているからかもしれません。こKAWAIミニピアノは構造がシンプルなので、自分で分解して修理することが可能です。メーカーも利用者自身での修理を推奨しており、実際やってみると、分解から組み立てまで30分ぐらいで完了します!ぜひやってみてください!

以上「簡単!KAWAIミニピアノの鍵盤が戻らないときの修理方法」でした!
またお会いしましょう!Ciao!

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