転職レシピ|データサイエンティストの就業先1(事業会社の特徴とメリット)

転職
その会社のデータとビジネスが自身の興味と合致すれば良い就業先となり得ます!

Ciao!みなさんこんにちは!このブログでは主に
(1)pythonデータ解析,
(2)DTM音楽作成,
(3)お料理,
(4)博士転職
の4つのトピックについて発信しています。

今回は転職レシピとして、データサイエンティストの就業先についてお話します!
博士・ポスドクにとって、研究の経験やスキルを活かすことができるデータサイエンティストという職種は民間転職を考えたときに有力な候補であることは、これまでの記事でお伝えしてきました(「転職レシピ|データサイエンティスト3類型(博士・ポスドクの研究経験を活かすアカデミック系データサイエンティスト)」など)

実際にデータサイエンティストとして転職を考えたとき、どのような企業が候補となるのかお話します!
データサイエンスという文脈では、会社は事業会社とコンサル会社というタイプに分類することができます。
今回の記事では事業会社というタイプの会社についてお話します!

Kaiko
Kaiko

この記事は以下のような人におすすめ!

  • データサイエンティストを募集しているのはどんな企業?

Abstract | 自社のデータを自社ビジネスのために活用する事業会社

データサイエンティストの就業先は大きく分けて事業会社とコンサル会社に分かれます。
データサイエンスという文脈において、事業会社とは自社のデータを分析する会社、コンサル会社とは他社(クライアント)のデータを分析する会社です。

事業会社のデータサイエンティストは、自社で保有しているデータを自社のビジネスの発展のために分析します。
事業会社は自社の営む事業の中でデータを収集し、そのデータを自前で分析し、自社の事業拡大に活用します。
メーカー、IT、Web、広告、金融、保険といった業種では大量のデータが得られるようになっていきたため、データをビジネスに活用する動きが活発です。

データサイエンティストにとって事業会社で業務を行うメリットは、自社のデータを自社のビジネスのために分析できるため、「狭く深くデータ分析を行うことができる」ということです。
手元にデータがあるので、思いついた分析をすぐに試すことができます。
また、自社のビジネスに精通することでよりビジネスの発展・成長に貢献できる分析手法を考案・提案することができます。
扱えるデータとビジネスが自身の興味とマッチすればこのようなメリットを活かすことができるでしょう!



Background | 事業会社とコンサル会社

民間のデータサイエンティストの就業先は大きく分けて2つあります。
データサイエンティストとして転職するなら、

  • 事業会社
  • コンサル会社

のどちらかの種類の企業に行くことになります。
事業会社とは自社データの分析を行うタイプの会社です。
コンサル会社とはクライアントと呼ばれる他社から依頼を受けて他社データの分析を行うタイプの会社です。
厳密な事業会社とコンサル会社の定義はこれだけではありませんが、「データサイエンス」という文脈においては自社のデータを分析するのか他社のデータを分析するのかという違いで定義するのがシンプルなので、この記事ではこの定義で進みます。

今回は事業会社のデータサイエンティストについてお話します!



Contents | 事業会社のデータサイエンティスト

事業会社とは何らかの事業を営むことによって収益を得る会社です。
一般的に会社といえば事業会社のことを指します。
トヨタなどの自動車メーカー、NECのような電機メーカと言ったメーカーをはじめ、GoogleやAmazonなどのIT系の会社も事業会社です。
いわゆるコンサルティングファームや弁護士事務所、投資会社、会計事務所などのプロフェッショナルファーム以外の会社ぐらいに思っておけば良いかもしれません(外部サイト→「事業会社とプロフェッショナルファーム」)。

事業会社のデータサイエンス|自社のデータとビジネスを扱う

事業会社は自社の営む事業の中で、自社でデータを収集しており、そのデータを自分たちで分析し、自分たちのビジネスに活用します。
特にメーカー、IT、Web、広告、金融、保険といった業種では大量のデータが得られるようになっていきたため、データサイエンティストを積極的に採用し、データをビジネスに活用する動きが活発です。

データサイエンス業務が活発な業種

メーカーでは製造工程のデータ、IT、Web、広告では行動データ、金融・保険業では債務者の支払データなど、自社のビジネスに直結するデータが得られます。
不動産業界でもデータサイエンス系のプロジェクトはよく目にします。
最近では小売業でもPOSデータと呼ばれる顧客の購買データの活用が始まっていますが、こちらはまだ自前で分析できている企業はほとんどいない印象があります(そのような場合にはコンサル会社に分析を依頼します)。

事業会社でデータサイエンスを行うメリット

事業会社でデータサイエンスを行う醍醐味(メリット)は自社のデータを自社のビジネスのために分析できること、狭く深くデータ分析を行うことができるということです。
手元にデータがあるので、思いついた分析をすぐに試すことができ、自社のビジネスに精通することでよりビジネスの発展・成長に貢献できる分析手法を考案・提案することができます。



データサイエンティストを採用している事業会社の例

近年ではどの事業者もデータを収集し活用することの重要性に気づき始めており、データサイエンティストの採用が行われている事業会社が増えているように思います。
この記事では簡単にデータサイエンティストを採用している事業会社を紹介します。
他にもたくさんあると思いますが、私の思いつく範囲、この記事に収まる範囲で記載します!

データサイエンスを牽引する事業会社

データサイエンティストを採用している事業会社の最たる例は、いわゆるGAFA

  • Google
  • Apple
  • Facebook
  • Amazon

です。
これは、私がとあるデータサイエンスのセミナーに参加した際、東京大学大学院情報理工学系研究科の松尾宇泰教授(参考→外部リンク)がおっしゃっていたことですが、単にデータサイエンスを牽引する事業会社というだけでなく、GAFAは世界最大・最高の科学研究機関になっているそうです。

そもそもData Scientistという職種を最初に定義したのはFacebookだったと思います。
Google、Facebook、Amazonのデータサイエンス業務の典型例は広告の表示を利用者の属性に合わせて最適化する(リコメンデーション)ですね。
インターネットを使って集められるビッグデータを分析して広告の収益を増やすという職務です。
20世紀のデータサイエンスの主流はQuants(クオンツ)と呼ばれる金融の定量分析を行う物理学出身の方々でしたが、21世紀の主流はいまのところインターネット・広告系ですね。

データサイエンティストを募集している(していた)事業会社

私の2018年の転職活動当時のメモからデータサイエンティストを募集していた事業会社をご紹介します!
現在も募集しているかどうかは不明ですが、参考まで!

メーカー系の事業会社

2018年当時、データサイエンティストの募集をしていて、私が応募を検討していたメーカー系事業会社は以下です。
電気系、自動車系から材料系までさまざまなメーカーでデータサイエンティストの募集が行われていたことがわかります。
製造業、いわゆるメーカーはますますデータ活用が盛んになっていますので、2021年現在のほうがデータサイエンティストの募集は多いかもしれません。

  1. NEC中央研究所
  2. 日立製作所
  3. SONY
  4. 東芝半導体メモリ
  5. オムロン
  6. コミカミノルタ
  7. 日産
  8. アイシン精機
  9. デンソー
  10. デンソーITラボ
  11. 株式会社ZMP
  12. エムスリー
  13. 富士フイルム
  14. 富士ゼロックス
通信系の事業会社

2018年当時、データサイエンティストの募集をしていて、私が応募を検討していた通信系事業会社は以下です。
3大キャリアすべてでデータサイエンティストの募集が行われていました。

  1. NTTドコモ
  2. KDDI
  3. ソフトバンク
Web系の事業会社

2018年当時、データサイエンティストの募集をしていて、私が応募を検討していたWeb系事業会社は以下です。
Web広告領域なので、2018年当時からデータサイエンスの中心地の業種です。
3年経った今でも熱い領域と思われます!

  1. サイバーエージェント
  2. DeNA
  3. 楽天
  4. ヤフー
IT・サービス系の事業会社

2018年当時、データサイエンティストの募集をしていて、私が応募を検討していたIT・サービス系事業会社は以下です。
特にリクルート系列は就職、結婚、住まいなど大きなお金の動くイベントでのデータを集めています。少なくとも当時はどの系列の事業会社でもデータサイエンティストの採用を行っていました。

  1. クックパッド
  2. リクルートテクノロジーズ
  3. リクルート住まいカンパニー
  4. 伊藤忠テクノソリューションズ
金融保険系の事業会社

2018年当時、データサイエンティストの募集をしていて、私が応募を検討していた金融保険系事業会社は以下です。
当時は金融保険でデータサイエンスが流行りだした時期でした。
いまは損害保険でデータサイエンスに起因するサービスがどんどん出てきています。

  1. GMO
  2. SOMPOリスケアマネジメント
  3. オリックス



Conclusion | まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます!
データサイエンティストの就業先として、データサイエンティストを募集している(していた)事業会社についてお話しました!

事業会社では、自社のデータを自社のビジネスのために活用すべくデータサイエンス業務が行われます。
事業会社ではデータサイエンティストは狭くも深いデータ分析を行うことができます。
データ分析だけでなく、自社のビジネスを深く理解すればデータ分析を起点にビジネスの提案もできるかもしれません。
日本の事業会社で特に大手では、データ活用をビジネスの意思決定に活用するところまで進んでいる企業はまだまだ少ないですが、データサイエンスが活発な企業も存在します。
扱えるデータとビジネスが自身の興味とマッチすればデータサイエンティストにとっては良い就業先となるでしょう!

以上「転職レシピ|データサイエンティストの就業先1(事業会社)」でした!
またお会いしましょう!Ciao!



References | 転職エージェントへの登録はこちらからどうぞ

各エージェントの登録窓口に直通するリンクを以下に貼っておきます。
限られてはいますが、どれも私が実際に利用したエージェントです。
下記のリンクをぜひご利用ください!

dodaへの登録

dodaへの登録はこちらのボタンからどうぞ↓
登録後送られてくる求人は全無視で構いません。
大切なのは転職エージェントと繋がってサポートを受けることです。
良いエージェントと繋がれるよう、履歴書・職務経歴書などのレジュメ登録を行いましょう。

Career Carverへの登録

Career Carverへの登録はこちらのボタンからどうぞ↓
求人情報は本当に興味があるものだけ見れば良いと思います。ヘッドハンターと呼ばれる転職エージェントから連絡が来るので、そのエージェントと繋がってサポートを受けることが大切です!
良いエージェントと繋がれるよう、履歴書・職務経歴書などのレジュメ登録を行いましょう。

リクナビNEXTへの登録

リクナビNEXTへの登録はこちらのボタンからどうぞ↓
自動配信の求人はオフにするか無視してエージェントとの繋がることを目的に利用するのがオススメです。良いエージェントと繋がれるよう、履歴書・職務経歴書などのレジュメ登録を行いましょう。
dodaと層が被りますが、複数のエージェントと話すことも重要ですので登録して損はないでしょう。もちろん登録するレジュメは使いまわしてOKです!

パソナキャリアへの登録

パソナキャリアへの登録はこちらのボタンからどうぞ↓
こちらも登録後送られてくる求人は全無視で構いません。
大切なのは転職エージェントと繋がってサポートを受けることです。
良いエージェントと繋がれるよう、履歴書・職務経歴書などのレジュメ登録を行いましょう。

JACリクルートメントへの登録

JACリクルートメントへの登録はこちらのボタンからどうぞ↓
転職界隈で人気の転職エージェントサイトです。
私自身はまだ利用したことはありませんが、次に転職するときには使いたいです。

リクルートエージェントへの登録

リクルートエージェントへの登録はこちらのボタンからどうぞ↓
私自身の転職活動では利用しませんでしたが、複数のエージェントと繋がるという点において持ち駒を増やしておくというのは良策です。
dodaやリクナビNEXTだけでは合うエージェントが見つからないという場合やもう少し広く話を聞いてみたいという場合には登録すると良いでしょう!

アクシスコンサルティングへの登録

アクシスコンサルティングへの登録はこちらのボタンからどうぞ↓
私自身の転職活動では利用しませんでしたが、会社の先輩はこの転職エージェントを利用して転職してきました。その先輩は大手コンサル会社の役員にまで登り詰めました。
マッチングの良い案件を紹介できるエージェントがいると思われるので、コンサルティング業界への転職を考えている方は利用すると良いかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました