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天文学系データサイエンティストの略歴3|研究とお金を両取りするFIREの野望

研究で稼ぐ方法、稼いでから研究する方法を模索中

Ciao!みなさんこんにちは!このブログでは主に
(1)pythonデータ解析,
(2)DTM音楽作成,
(3)お料理,
(4)博士転職
の4つのトピックについて発信していきます。

今回は著者、The Silkwormsの天文学系データサイエンティストとしての略歴シリーズの第3弾!
天文学系データサイエンティストが今後、やっていきたいことについて、その概要をお話します。

略歴シリーズ第一回第二回では、それぞれ、私が天文学者としてどのようにプログラミングを身につけてきたか、民間企業(コンサルティングファーム)で従事している業務についてお話しました。
第一回が過去編、第二回が現在編です。
そして第三回の今回は未来編です!

pythonプログラミングやデータ分析だけでなく、お料理、転職、さらにはお金の豆知識まで発信し始めた私がどこに向かっているのか?
私の記事に興味をもってくださった、みなさんの疑問にお答えします!

今回の記事に目を通して貰えれば、私の長期的なヴィジョンをご理解いただけます。
その上で他の豆知識記事を読んでいただければ、python、データ分析、お料理、転職、お金について、さらに理解が深まるはずです!

Abstract | 研究者キャリアの第三の選択肢を作りたい

私の長期的な目標は研究者キャリアの第三の選択肢を作ることです。
研究者のキャリアは、極端に言えば、

  1. お金を稼ぐことに妥協して研究を続けるか
  2. 研究を辞めてお金を稼ぐか

の二択になっています。

第三の選択肢を作るとは、お金と研究を両立させることです。
そのための方法は以下の2つです。

  1. 研究でお金を稼ぐ
  2. お金を稼ぎきってから研究をする

ここでいう研究とは、天文学の研究、すなわち宇宙の過去、現在、未来を解き明かす研究であって、製薬や機器開発などの産業とは直接関係しないものです。
「1. 研究そのものでお金を稼ぐ」状態に到達するのは時間がかるかもしれません。

それでも、天文学の知見や経験を活かして、社会に価値を生み出す = お金を稼ぐことは可能です。
このような方法を実現するために、

  1. 天文学のデータ、手法を実社会に応用して課題を解決するフレームワークを確立する
  2. 経済的自立(FIRE)を達成してから天文学の研究をする

ということが私の野望です!

野望1は、このブログのpythonデータ解析や転職レシピのシリーズと関連します。
野望2は、お金の知識(金融知識、Financial Literacy)を身につけて、経済的自立(Financial Independence and Retire Early; FIRE)を達成するというものです。
FIREについては別の記事で解説する予定です!
ここでは、お金を稼ぐための労働をしなくても、生きていくだけのお金がある状態だと思ってください。
労働しなくても生きていける状態が作り出せれば、あとは天文学の研究を好きなだけすることができます。
これを実現するには、金融知識を身につけて資産を増やしていくことが必要です。
当ブログのお金のレシピシリーズはそのためのものです。

このように、当ブログで発信している内容は、私の野望と深く関係しています。
「これらの野望のために知識を身に着け、発信している」と知っていただいた上で、pythonデータ解析、お料理、転職、お金などの記事を読んでいただければ、理解が深まるはずです!

Background | 選択肢が少ない研究者のキャリア

研究者のキャリアは現状では、

  1. 大学や研究機関で研究を行う(アカデミックキャリア)
  2. アカデミックキャリアを諦めて民間企業に就職する

の二択になっています。
アカデミックキャリアの場合、大学院で博士号を取得した後、ポスドクとして経験を積んだ上で大学や研究機関に教員として採用され、自分の研究室を持つというのが理想のキャリアです。
研究者のキャリアの全体像は過去記事(こちらなど)で解説していますのでそちらも御覧ください。
順調に進められれば、自分の研究を続けていくことができます。

ところが、ある程度、例えば民間企業の修士卒平均以上の生涯年収を稼げるのは、研究者のうち、教授になれる四分の一程度で、大部分は民間企業の修士卒平均(3.3億円)の8割程度になります(詳しくはこちら)。
まして、ポスドクの間は同世代の民間企業と比べるとかなり低給で働くことになります。
アカデミックキャリアに進んだ研究者の大部分は、民間企業より低給となることに妥協することになります。
つまり、お金を稼ぐことに対してある程度妥協して研究の道に進むことになります。

一方で、ポスドク雇用の不安定さ(詳しくはこちら)や収入の低さに耐えかねて、アカデミックキャリアを辞めて民間企業に転職する場合もあります。
大抵の場合、ポスドクを続けるよりも給与は上がり、もし給与水準の高い民間企業に転職することができれば、民間企業の修士卒平均を大きく上回る生涯年収を得ることもできます。
したがって、民間転職をすれば、雇用は安定しお金を稼ぐこともできます。

しかし、民間企業に転職した場合は、自分のやりたい研究を続けることはできません。
製薬系や工学系の研究ならともかく、天文学のような純粋学術研究は民間企業では行われていません。
たいていは研究とは全く関係のない業務に就くことになります。
つまり、研究を諦めてお金を稼ぐ道を選ぶことになるのです。

このように、研究者、特に博士を取りたての若手やポスドクにとってのキャリアの選択肢は

  1. お金を稼ぐことに妥協して研究を続けるか
  2. 研究を辞めてお金を稼ぐか

の二択になってしまっているのです。

Method | 研究者キャリアの第三の選択肢を作る方法

私自身は、お金も稼ぎたいし、天文学の研究もやりたいのです。
民間企業に転職した身ではありますが、天文学者を辞めたつもりはありません。
なので、お金か研究かの二択ではなく、第三の選択肢が必要です。
そのために

  1. 研究でお金を稼ぐ
  2. お金を稼いでから研究をする

という2つの方法を模索しています。

方法1: 研究で稼ぐ = 天文学を応用した社会課題解決のフレームワーク確立

1つ目の方法は、天文学のデータやデータ解析の手法、天文学の研究を続ける中で得られた知見を使ってお金を稼ぐことです。
お金を稼ぐためには、社会に存在する課題、お金を払ってでも解決したい誰かが存在する重要な課題を解決する必要があります。

ところが、天文学は人間生活そのものと直接関係する学問ではないので、単に研究をしているだけではお金を稼ぐのは難しいです。
アカデミックであれば、研究を通じて人類の知識の進歩に貢献するということで、税金からお金をもらうことができます。
「人類の知的進歩」という課題を解決しているわけです。
ただ、日々の生活の中で人類の知的進歩という課題に対して、直接お金を払って解決したいと思うような人は少ないでしょう。

そこで、研究で得られた知見や経験を活用して社会課題を解決することが必要です。
例えば、当ブログでは天文学とプログラミングの関係について説明しました。
天文学の研究をしていると、プログラミングや統計学といった、いわゆるデータサイエンスの力を磨かれます。
それを天文学のデータに適用するだけではなくて、社会課題につながるデータに適用することで、誰かの悩みを解決し、お金をもらうことができるのです。

天文学をどのように応用して、どのような課題を解決できるのかは模索中です。
ただ、統計学、プログラミング、仮説検証のフレームワークなどは確実に活用できます。
民間企業のコンサルタントとして取り組む業務の中にも、天文学を応用してクライアントの課題を解決する場面があります。
当ブログのこれまでの記事でも、天文学の分析手法を実社会のデータに応用する例を紹介しました。
興味のある方は、天文学の手法を応用した経済学データの分析(「統計学レシピ|正規分布を超えたいあなたに捧げるJohnsonのSU分布(導入編)」)や研究者の生涯年収の推定(「転職レシピ|博士のキャリア事情4(検証実践編)」)などを御覧ください。

方法2: 稼いでから研究 = FIREを達成してから天文学をする

2つ目の方法は、お金に縛られない状態を作ってから研究をするというものです。
お金に縛られない状態、すなわち、お金のために労働をしなくても生きていける状態を

と言い、英語ではFIRE(Financial Independence, Retire Early)と言います。

FIREについては別の機会にじっくりとお話したいと思いますが、簡単に言えば、労働ではなく資産から発生する所得だけで生活費をまかなえるようにするということです。
労働とは時間の切り売りです。
労働でお金を稼いでいるうちは、自分の好きなことをする時間は限られます。
資産から発生する所得とは、投資などから得られる金利のことです。
金利がFIRE達成の肝になるので、お金のレシピの第一回は金利のお話でした。

FIREを達成するということは、お金を稼ぐために自分の時間を割く必要がなくなるということです。
したがって、社会の課題を解決する必要もありませんから、純粋学術研究の天文学に好きなだけ取り組めます。

資産から発生する所得で生活費をまかなえる状態にするには、大きな額の資産が必要です。
お金のレシピの第一回で紹介したように、得られる金利の利率は非常に小さく、せいぜい5 % 程度です。
したがって、例えば年間の生活費が100万円だったとすると、100 ÷ 0.05 = 2000万円の資産が必要になります。

2000万円の資産を作るのは一見難しいように思えますが、30年程度の時間をかけさえすれば誰でも可能です。
例えば、つみたてNISAやiDecoといった非課税投資制度をフルに活用すると、65歳ごろには2000万円を超える資産を高い確率で作れます。
詳しいことはもちろんお金のレシピで別途解説しますが、今回はとにかく時間をかければ可能ということだけご理解ください。

時間をかければFIREは可能ですが、時間がかかっていては天文学をする時間がなくなります。
そこで、いかに早くFIREを達成するかというのが「稼いでから研究をする」を実現する鍵になります。
そのためには金融知識が不可欠ですから、日々学び、そして学んだことを当ブログで発信していきます!
また、当ブログでは金融知識の発信はしますが、怪しい商材や金融商品を紹介するようなことは一切しませんのでご安心ください。

ちなみに、FIREは早く準備し始めた者勝ちです。
もし、研究者のキャリアが選択肢に入っている、学生、高校生や大学生、大学院生がこの記事を読んでいるならば、今すぐに金融知識を学び、実践し始めましょう!

Conclusion | まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます!
今回は、天文学系データサイエンティストを名乗る私が、どのような野望を持って、どのような未来を思い描いているのかをお話しました!

当面私は、FIREに向けて金融知識を学び、実践しながら、天文学を応用して稼ぐ手法を確立していくというスタイルで生きていきます!
これが私の略歴の未来編の概要ということです。

天文学を応用して稼ぐための豆知識は、pythonデータ解析や転職に関係する記事で取り扱います。
FIREに向けて学んでいく金融知識は、お金のレシピで取り扱っていきます!
研究で稼ぎたい方、経済的自立を達成したいみなさん、ぜひ一緒に学んでいきましょう!

以上、「天文学系データサイエンティストの略歴3|研究とお金を両取りするFIREの野望」でした!
またお会いしましょう!Ciao!

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