Ciao!みなさんこんにちは!このブログでは主に
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今回は転職レシピ、転職エージェントの活用術シリーズです!
このシリーズでは、私が2018年当時、ポスドクから民間企業にデータサイエンティスト(コンサルタント)として転職した経験から、転職エージェントの活用方法についてお話します。
現職の業務がある中で転職を成功させるには転職エージェントの活用が肝となります。
前回の記事「転職レシピ|天文学系ポスドクの転職エージェント活用術5(キャリア面談概要編)」では、キャリア面談から応募までの大まかな流れをご紹介しました!
今回は、キャリア面談で転職の前提となる情報を整理するポイントをご紹介します!
キャリア面談では、転職の目的や自身の強みなどの情報をもとに、応募する職種・業種・企業属性・想定年収を絞り込むことになります。
キャリア面談における情報整理は、転職の方向性を決める基礎を作る作業です。
これからキャリア面談を受ける方は相談するポイントを明確して有意義な面談にするために、もう受けられた方は面談の内容を整理して応募先選定や職務経歴書のブラッシュアップに活かすために読んでみてください!
みなさんの転職活動や将来のキャリア検討にも役立つと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
Abstract | キャリア面談は自分の考えを整理するための場
キャリア面談は自分の考えを整理するための場です。
キャリア面談の結果を受け、転職エージェントは希望に合いそうな求人を見繕って提案してくれますが、
- 何を目指して転職しようとしているのか
- これからのキャリアでどのように活躍していきたいのか = どのような能力を活かして磨いていきたいのか
を具体化・言語化できないとこには、転職の目的にあった求人をリストアップしてもらったり、その中から自分の望む形で活躍できそうな求人を絞り込んでいくことは難しいです。
まずは、これらの転職目的、これまでの経験で得られた自身の強みを整理する必要があります。
転職が初めての方にとっては、転職目的や自身の強みを整理するのは簡単ではないでしょう。
一人で考えていては行き詰まってしまいがちです。
キャリア面談では、自身の考えやイメージをエージェントにアウトプットすることで整理することができます。
参考になるフィードバックをくれたり、エージェントによっては考えを整理するのに効果的なフレームワークを提供してくれます。
キャリア面談を活用して転職目的や自身の強みを整理し転職を成功に導きましょう!
Background | キャリア面談の目的
キャリア面談の目的は、転職の目的にあった求人を転職エージェントから紹介してもらうために情報を整理し転職の方針を決めることです。
そのために、キャリア面談前半の情報整理パートでは、
- 転職の目的(転職で実現したいこと)の整理
- これまでの経験(研究経験・コアスキル)の棚卸し
を行い、後半の方針検討パートでは、
- 応募する職種
- 応募する業種
- 応募する企業の属性(規模、文化など)
- 想定年収
を絞り込みます。
転職エージェントは、キャリア面談である程度絞り込まれた方針をもとに、希望に合いそうな職種・業種・企業属性・年収の求人を提案します。
これらの方針を定めるためには、その前提となる
- 転職の目的 = 転職によって解決したい課題は何か
- 自分の強み = これまでの経験のうち、自分を高く売り込めるポイントはどこか
を具体化、言語化する必要があります。
以下では、キャリア面談を通して転職の目的と自分の強みを具体化、言語化するためのポイントをご紹介します!
「なんとなくこのままではマズそうだから転職を考えている」、「自分の強みがわからない」という方は、以下を参考にして、具体化、言語化に取り組んでみてください!
Contents | キャリア面談では徹底的に情報開示すべし
キャリア面談で情報整理を成功させるポイントは、転職エージェントに情報を開示することです。
転職エージェントは転職をサポートしてくれる心強い味方です。
こちらの情報をすべて理解してもらった上で、求人の提案などのサポートをしてもらうことができれば、転職活動の可能性が広がりますし、転職成功の可能性も高まります。
また、企業の採用担当者とは全く関係ない存在なので、採用面接で不利になるかもしれない情報であっても転職エージェントには話して問題ありません。
むしろ、希望年収や待遇、現職の不満点など、ネガティブな情報を話しておいたほうが、問題の解決につながる求人や転職方針を提案してくれる可能性があります。
転職活動や現職、将来キャリアについて考えていることや漠然とイメージしていることを開示してみましょう!
キャリア面談で転職エージェントに積極的に開示する必要がある情報は
- 転職の目的
- これまでの経験
の2つです。
それぞれ、整理してエージェントに話すときのポイントをご紹介します!
転職の目的 | 消極的理由も積極的理由もエージェントに開示しよう
まずは転職を考えるにあたって、現職に対して抱いている不満や問題点をリストアップしてみましょう。
現職に対して抱いている不満や問題点は転職の方向性を決める足がかりになります。
不満や問題点の中で、どれを優先的に解決したいのか順位付けできると整理しやすくなります。
整理した問題点を見直してみると、
- 現状への不満 → 望んでいるキャリアを浮き彫りにする
- 問題点 → 解決できる転職の形を目指す
といった形で積極的な動機につなげることができます。
一見、転職で解決できるように思えない問題でもピックアップしておいて、キャリア面談で相談してみると良いかもしれません。
転職エージェントもプロなので、「その課題を解決したいならこの方向性がいいのではないか」などと提案してくれて、解決の緒が見つかるかもしれません。
消極的な理由であっても積極的な理由であっても転職エージェントに開示して、転職で解決できる可能性があるか否か整理してみましょう!
消極的理由の例 | 私の場合: ポスドクや研究キャリアへの不安
転職で実現したいことは、最初は前向きなことではなくても構いません。
私自身を例に取ると、転職を考え始めたての頃のメモには、転職理由として
- 正社員としての安定した身分を得ること
- 高い収入を得ること
と書いてあります。
このようなちょっと人様に話すのははばかられるような情報でもキャリア面談では役に立ちます。
例えば、「正社員のしての安定した身分を得る」という動機は、ポスドクの不安定な雇用形態で行きていくことに問題を感じており、それを解決したいということです。
民間転職は明らかにこの問題の解決策として有効です。
さらに、「安定した身分を得る」ことを目指すのであれば、大企業か体力のある小企業が合致しそうです。
また、「高い収入を得る」というのも転職で解決できる問題ですから、動機としてはまっとうです。
これらの情報は、企業属性や想定年収を検討するために役立つ情報です。
キャリア面談で積極的に開示しましょう!
もちろん応募書類に書いたり、採用面接で話す必要はありませんよ!笑
積極的理由の例 | 私の場合: 転職活動開始当初はまだまだ曖昧
転職活動を初めて少し経つと、もう少し前向きな理由も絞り出せるようになります。
私の当時のメモには、
- 自分の能力やスキルを最大限活かして働くこと
- それを社会に還元すること
と書かれていますが、転職活動開始から間もない頃ということもあり、まだまだ曖昧です。
ちなみに、自分の能力やスキルを最大限活かして働きたいという動機は、当たり前に思われるかもしれませんが、研究者の場合は「研究で培ってきた能力やスキル」という意味合いになります。
したがって、未経験でも採用される職種やジェネラリスト的な職種ではなく、専門的な職種が合致するということになります。
また、「社会に還元すること」とという動機は、せっかくアカデミアから民間に行くのだから、なにかメリットはないかと考えて絞り出したことです。
後者の動機は転職の方向性を決めるというよりは、アカデミアから民間に行く「積極的な理由を補強する動機」という意味合いが強いです。
転職成功には積極的理由の具体化・言語化が不可欠
注意しなければならないのは、転職を成功させるには積極的理由の具体化・言語化が必要であることです。
消極的理由だけでは転職を成功させることはできません。
消極的理由は、現状の問題の解決策となりうる求人をリストアップするためには機能します。
ところが、それらの求人から自分が活躍できるものを選びぬくためには積極的理由が必要です。
特に内定をもらってからどれを承諾するかを選ぶとき、確固たる積極的理由がないと自信を持って選択することが難しくなります。
私が転職活動開始当初のメモで、なんとか絞り出している積極的理由はまだ曖昧です。
「これからのキャリアでどのように活躍していきたいのか」が言語化されていません。
応募に至るまでに私の転職目的はもっと具体化・言語化されますが、どのように整理・言語化されていったたのかについて、詳細はまた別途取り上げます!
お楽しみに!
これまでの経歴 | 事実から強みを探るプロセスを踏もう
キャリア面談では、これまでの業務の経験、研究者であれば研究の経験を聞かれます。
おそらく最初は事実の羅列として転職エージェントに話すことになります。
転職未経験であれば、これはアカデミック出身でも民間企業出身であってもそんなに変わりません。
転職エージェントもプロなので、事実の羅列から取っ掛かりになりそうなスキルや経験を洗い出せるようなアドバイスをしてくれます。
ただ、「これまでの経歴が普通すぎて特色が見いだせない」という方、逆に「これまでの経歴が特殊すぎて他で活かせるスキルがなにかわからない」という方も多いでしょう。
自分一人で考えていると難しいのは当たり前なので、転職エージェントに思い切ってぶつけてみるのはいかがでしょうか?
イテレーションの重要性 | 自身の強みの整理と求人の検討を繰り返す
これまでの経歴から自身の強みであるスキルや経験を整理するには、キャリア面談と求人の検討を何回か繰り返す必要があります。
一般的に想定されるのは、
- これまでの経歴から強みを洗い出す→強みを活かせそうな職種・業種を絞る
というプロセスですが、実際には
- 条件に合いそうな職種・業種をピックアップする→これまでの経歴の中からその職種・業種で活かせそうなスキル・経験を探す
という作業が必要になります。
当然、これまでの経験やスキルを活かせる職種・業種を探すので、
- これまでの経歴の中から強みとなりそうなスキル・経験をざっくり探す
- そのスキル・経験が活かせそうで条件に合いそうな職種・業種をピックアップする
- その職種・業種で活かせそうなスキル・経験を具体化する
- 2と3を繰り返す
というように、イテレーションが必要な作業です。
イテレーションの中で、
- 将来どのような能力を活用して活躍していきたいか?
- 今まで培ってきた能力でそこにつながるものは何か?
ということが見つかってくれば、自身の強みとして整理できるはずです。
キャリア面談を複数回やる意義 | イテレーションの行き詰まりを防ぐ
このような作業をするのでも、自分ひとりでやっていただけでは可能性を見落としたり、行き詰まってしまいがちです。
転職エージェントを何人か見つけてキャッチボールしてみると意外な強みに気付くこともあります。
いま転職活動をはじめたばかりで「自分の強みがわからない」という方も、キャリア面談を何回か受けてイテレーションをかけていくと具体化されるはずです。
気長に腰を据えて取り組んでみてください!
Conclusion | まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました!
キャリア面談における前提情報の整理のポイントをお話しました!
転職エージェントは転職をサポートしてくれる心強い味方です。
採用面談では言えないような消極的な動機でも話してみることで、解決策 = 転職活動の方向性が見えてくることがあります!
また、自身の強みは一人で考えていても行き詰まってしまいがちです。
求人を検討しながら自身の経歴を振り返ったり、複数のエージェントと面談を設けるなど、一人で考え込まずに行動していきましょう!
以上、「転職レシピ|天文学系ポスドクの転職エージェント活用術6(キャリア面談–情報整理編)」でした!
またお会いしましょう!Ciao!
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